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公共職業訓練と求職者支援訓練の違いとは?

「未経験から新しい仕事に挑戦したい」
「再就職に向けてスキルを身につけたい」

そんなときに活用できるのが「職業訓練」です。

職業訓練には「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」があり、

「自分はどちらを受講できるの?」
「何が違うの?」
「失業保険や給付金はもらえるの?」

と迷う方も多いのではないでしょうか。

これら訓練では、「公共職業訓練=失業保険をもらっている人向け」、「求職者支援訓練=失業保険を受給できない人向け」と解説されている情報を目にすることがあります。
しかし実は、公共職業訓練と求職者支援訓練は、単純に「失業保険をもらっている人」と「もらっていない人」で完全に分けられるものではありません。それぞれ対象者や訓練内容に特徴があり、さらに雇用保険の受給状況などによって利用できる給付制度などに違いがあります。

1.そもそも「職業訓練」とは?

職業訓練とは、就職や再就職に必要な知識・技能を身につけるための訓練です。
パソコンスキルや事務職に必要な知識から、Web制作、プログラミング、介護、医療事務、ものづくりなど、さまざまな分野のコースがあります。

多くの訓練は受講料が無料で、離職中の方などが新しいスキルを身につけ、就職を目指すために活用されています。
ただし、テキスト代や資格取得のための受験費用などは別途必要になります。

そして前述のとおり、職業訓練には大きく「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」があります。

項目公共職業訓練求職者支援訓練
制度の位置づけ公共職業訓練の制度求職者支援制度の職業訓練
主な対象者離職者など雇用保険を受給できない求職者など
主な目的就職・再就職に必要な知識や技能を身につける
主な実施主体国・都道府県・(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構など認定を受けた民間の教育訓練機関など
実際の訓練場所公共の職業能力開発施設や、
民間教育訓練機関への委託など
民間の教育訓練機関など
訓練内容IT、Web、事務、医療、介護、ものづくりなど幅広い
訓練期間コースによって異なる
受講料原則無料※
失業給付条件を満たせば受給しながら受講できる場合あり
職業訓練受講給付金条件を満たせば対象となる場合あり
相談・申込窓口ハローワーク

※テキスト代や認定試験受験料などは自己負担。

これも勘違いしやすいポイントですが、
「公共職業訓練=公的施設で受ける」「求職者支援訓練=民間スクールで受ける」というわけではありません。

公共職業訓練と求職者支援訓練を理解するときに、もう一つ知っておきたいのが「制度の実施主体」と「実際に訓練を行う機関」の違いです。
公共職業訓練は、国や都道府県、(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構などが実施するものがあります。
また公共職業訓練の中には、民間の教育訓練機関に委託して実施されるものもあります。
つまり、「公共職業訓練だから、必ず公的な施設で授業を受ける」というわけではありません。

一方、求職者支援訓練は、厚生労働大臣の認定を受けた民間の教育訓練機関などが実施します。
そのため、「民間の訓練校だから求職者支援訓練」とも限りません。

弊社のように、同じ訓練校が公共職業訓練と求職者支援訓練の両方を実施しているケースもあります。

2.公共職業訓練とは?

公共職業訓練は、離職者などを対象に、就職・再就職に必要な知識や技能を身につけるための訓練です。

主な訓練分野

 ・Webデザイン・Web制作
 ・IT・プログラミング
 ・OA事務
 ・医療事務
 ・介護
 ・ものづくり・製造
 ・その他、専門的な職業分野

など、さまざまなコースがあります。

専門的な知識や技能を身につけて、希望する職種への就職を目指したい方に適しています。

また、雇用保険の受給資格など一定の条件を満たしている場合、失業給付を受給しながら訓練を受講できる場合があります。
さらに、ハローワークから一定の受講指示を受けて受講する場合などには、訓練期間中の給付について特例が適用される場合があります。

3.求職者支援訓練とは?

求職者支援訓練は、主に雇用保険を受給できない求職者などを対象に、就職に必要な知識や技能を身につけるための訓練です。(雇用保険を受給していても受講することが可能なケースもあります。)

「これまで経験したことのない仕事に挑戦したい」
「仕事に必要なパソコンスキルを身につけたい」

という方にも活用されています。

主な訓練分野

 ・パソコン基礎
 ・Word・Excelなどのオフィススキル
 ・OA事務
 ・Web制作
 ・IT関連
 ・医療事務
 ・介護・福祉

などがあります。

コースによって訓練内容や期間は異なるため、自分が目指す仕事に必要なスキルを学べるかどうかを確認することが大切です。

4.ハローワークで確認してみよう

どちらの訓練を受講する場合も、基本的な相談・申込みの窓口はハローワークです。

ハローワークでは、例えば次のような相談ができます。

 ・自分が受講できる訓練はどれか
 ・現在募集しているコースは何か
 ・希望する仕事に合った訓練はあるか
 ・雇用保険の失業給付を受給できるか
 ・職業訓練受講給付金の対象になるか
 ・訓練受講に必要な手続きは何か

また、訓練の受講を希望する場合には、訓練コースの内容だけでなく、自分の雇用保険の状況なども含めて相談できます。

「自分は公共職業訓練と求職者支援訓練のどちらなのか分からない」という場合も、まずはハローワークに相談してみるとよいでしょう。

5.失業保険はどうなる?給付金は受給できる?

職業訓練を検討する際、多くの方が気になるのが「訓練中のお金」ではないでしょうか。
利用できる制度は、受講する訓練だけでなく、本人の雇用保険の状況や収入・資産などの条件によって決まります。

① 失業給付を受給しながら訓練を受ける

雇用保険の受給資格があり、一定の条件を満たしている場合は、失業給付を受給しながら職業訓練を受講できる場合があります。

また、ハローワークから一定の受講指示を受けて訓練を受講する場合、訓練期間中に失業給付の支給が終了しても、訓練修了まで給付が延長される場合があります。

ただし、適用条件がありますので、具体的な内容はハローワークで確認しましょう。

② 職業訓練受講給付金を利用する

雇用保険を受給できない方でも、一定の条件を満たせば「職業訓練受講給付金」の対象となる場合があります。

代表的な支援として、

月額10万円の職業訓練受講給付金+通所手当(交通費)

があります。

ただし、本人や世帯の収入、資産、訓練への出席状況など、さまざまな要件があります。
ここは、「公共職業訓練なら失業保険」「求職者支援訓練なら月10万円」と単純に考えないことがポイントです。
自己判断せず、必ずハローワークで対象となるか確認しましょう。

6.結局、公共職業訓練と求職者支援訓練のどちらを選べばいい?

訓練を選ぶときは、「どちらの制度か」で決めるのではなく、自分が身につけたいスキルや目指す仕事に合っているかを重視することが大切です。

公共職業訓練を検討したい方

 ・専門的なスキルを身につけたい
 ・ITやWeb、ものづくりなど特定の職種を目指している
 ・再就職に向けて、実践的な技能を身につけたい
 ・雇用保険の受給資格があり、失業給付について相談したい

求職者支援訓練を検討したい方

 ・雇用保険を受給できない
 ・これから新しい分野に挑戦したい
 ・パソコンや事務など、就職に必要な基礎スキルを身につけたい
 ・職業訓練受講給付金の対象になるか確認したい

ただし、これはあくまで目安です。

実際には、公共職業訓練にもさまざまなコースがあり、求職者支援訓練にも専門的な内容のコースがあります。
そのため、「公共か求職者支援か」という制度の違いでなく、具体的なコースの内容を比較することが重要です。

7.訓練を選ぶときに確認したい5つのポイント

自分に合った訓練を選ぶなら、次の5つをチェックしてみましょう。

① 学びたい内容

まずは「どんな仕事に就きたいのか」を考え、その仕事に必要なスキルを学べるコースを選びましょう。

例えば、弊社の代表的な訓練コースで言えば

「Web業界 → DTP-Webデザイン科」
「医療事務 → 医療事務&PC科」
「CAD業務 → CADオペレータ科」

というように、希望する仕事と訓練内容を照らし合わせることが大切です。
デザイン系コースなどではカリキュラムの内容が幅広くカバーされているので、事務職などにも対応できるケースもあります。

② 訓練期間

2~3か月のコースから、より長期間にわたって専門的に学ぶコースまでさまざまです。
「短期間で就職につなげたい」のか、「時間をかけて専門スキルを身につけたい」のか、自分の希望に合った期間を選びましょう。

③ 通いやすさ

訓練は一定期間、継続して通う必要があります。自宅からの距離や交通手段、授業時間なども確認しておきましょう。

④ 就職実績やサポート

訓練を受けること自体が目的ではなく、最終的には「就職すること」が目的です。
就職支援の内容や、どのような職種への就職を目指せるのかも確認しておきましょう。
エヌケー・テックでは専任のキャリアコンサルタントが就職支援を担当しており、応募書類の作成や添削のサポート、面接対策など就職活動へ向けて、手厚い支援を行っています。

⑤ 利用できる給付制度

雇用保険の受給状況や収入などによって、利用できる制度が異なります。

「失業給付を受給できるのか」
「職業訓練受講給付金の対象になるのか」

など、自分が利用できる制度について事前に確認しておくと安心です。

8.迷ったら、まずはハローワークに

公共職業訓練と求職者支援訓練は、どちらも就職・再就職を目指すための制度です。

「自分はどちらを受講できるの?」
「失業給付はどうなる?」
「月10万円の給付金の対象になる?」
「自分が希望する仕事に合った訓練はある?」

このような疑問がある場合は、お住まいの地域を管轄するハローワークに相談するのがおすすめです。

ハローワークでは、自分の雇用保険の状況や希望する職種などを踏まえて、受講可能な訓練や利用できる制度について相談できます。

エヌケー・テックでは、無料の体験説明会の開催や、施設見学などのご相談も承っております。
実際の授業の雰囲気やカリキュラムを確認してから選ぶのもおすすめです。

まとめ

公共職業訓練と求職者支援訓練は、どちらも就職・再就職に必要なスキルを身につけ、「再就職する」ための職業訓練です。

そのため、訓練を選ぶ際は、

1. 目指したい仕事を考える
2. 必要なスキルを確認する
3. 訓練内容・期間・通いやすさを比較する
4. 利用できる給付制度を確認する
5. ハローワークで受講条件を確認する

という流れで検討するとよいでしょう。

「未経験から新しい仕事に挑戦したい」「再就職に向けてスキルを身につけたい」という方にとって、職業訓練は新しい一歩を踏み出すための有力な選択肢です。

まずはハローワークで現在募集されているコースや、自分が利用できる制度を確認してみてはいかがでしょうか。

エヌケー・テックでは、各種職業訓練のコースを開講しています。施設見学会などを通して、実際の授業内容や雰囲気を確認することもできます。

「どんなことを学べるのか知りたい」「自分に合ったコースを探したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。